わかりやすく!?Q&A
−戒名―死んだ後の名前−
Question 戒名は誰でも付けられるの?
Answer  皆さんの今のお名前は、どなたが付けられたのでしょう? 多くの方はご両親ですよね。その他には、ご両親がお世話になった人、地元の名士、学校の先生ということも、時々耳にします。自分の名前は自分では名付けられない。それは当たり前のことです。だって生まれて数日で付けなければならない決まりなのですから……
 でも最近、著名な文化人とかが自分の戒名を生前中に付けて、生前葬を行ったというニュースを聞きました。自分の生きている時の名前は自分で付けられなかったから、だから死んでからの名前くらい自分で付けたい、という考えなのでしょうか? でも、これはちょっとやり過ぎに感じられませんか?
Question 「戒」とは何だろう?
Answer  最近は結婚式も「仲人抜き」、お葬式も「僧侶や神主抜きのお別れの会」とかが行われることもあります。宴会場で結婚式を行えば、神主さんも神父さんも本物とは言い難い感じがします。聖なるもの、カミ・ホトケの前で永遠を誓う、冥福を祈る。結婚式と葬式は様変わりしました。人知を超えた存在に誓う、幸せや無事、冥福を祈ることを忘れた社会となってしまったようです。
 戒とは、仏さまを信じる人が守るべきルール。言いかえれば人が自分らしく生きるための生活規範です。勤行聖典には10の戒が「十善戒」として説かれています。いのちを大切にしよう、相手を尊重しよう、など誰もが心がけていること。それが仏教の戒です。自らを戒めるべき名前、それが戒名、自分で付けられるものではありませんよね。
Question 戒名はどのように付けるのか?
Answer  吉祥院のお檀家の皆さんは、ご家族のどなたかがお亡くなりになられるとご遠方の方以外は、葬儀の前にお寺へお出で頂きます。そして、故人のお人柄や好きなもの、趣味など、さらにご遺族の故人に対する想いを伺い、そうしたことを踏まえて戒名をお付けします。
 また、お亡くなりになられた季節にちなんだ漢字を選んだり、ご夫婦の場合には共通の文字をお付けすることもあります。そして、お経の中からふさわしいものを引いてお付けします。遺された家族が戒名を見て、口にして、故人を感じ、偲べるようなお戒名をお付けします。
 戒名は故人が仏さまに成った証として授かる名前。成仏した証拠です。ですから自分で生前に付けるのは戒名とは言いません。
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