山内案内
本堂
山門を入ると正面にそびえ立つ荘厳なお堂が吉祥院の本堂です。
その右奥に書院、離れ、手前に寺務所と受付のある庫裡が連なります。
現在の二階建ての本堂は昭和46年に建立されました。
本堂二階は正面奥の内陣にご本尊毘沙門天が安置される祈りの空間で、各種の法要が営まれます。
その他に、大日如来や地蔵菩薩の諸尊、両界曼荼羅や真言宗の八祖の図像がお祀りされ、仏の世界を現世に顕現しています。
一階には不動明王をお祀りした大広間を始め修行道場となるスペースで定例行事や年中行事等が行われます。
寺務所(納経所)
庫裡にある寺務所は、吉祥院の窓口、受付です。
武州川口七福神・毘沙門天霊場の納経所も兼ねており、檀信徒が吉祥院を訪れた際の憩いの場となっています。
ご質問があれば何でもお尋ねください。
板碑(いたび)
吉祥院の山門を入って右手の鐘楼(しょうろう)堂の脇には、貴重な板碑(青石塔婆)がほぼ完全なかたちで残されています。
いちばん大きいものは、1286(弘安9)年につくられた阿弥陀如来の種字(しゅじ)を刻んだもの。
その他、三具足を飾る来迎阿弥陀図像が見事に刻印されているものは、1492(延徳2)年の作で、夜念仏結衆が満願に当たって建立されたものです。
また、十三仏庚申(こうしん)供養碑は、十三仏の梵字(ぼんじ)と庚申を併せて刻んだ珍しい遺物です。
吉祥院に信仰を寄せる檀信徒の篤い想いの歴史を刻んだモニュメントです。
鐘楼堂
門を入ってすぐ右手には鐘楼堂があります。
吉祥院の鐘の音は荒川の河川敷にまで響きます。
普段は昼、午前11時30分と夕方(夏季は午後5時、冬季は6時)に打ち鳴らします。年末、大晦日には除夜会が開かれ、多くの参詣者が参詣に訪れ、鐘の音を響かせます。
永代供養塔
吉祥院本堂の左手、樹木からの木漏れ日が揺らぐ空間に永代供養塔が建っています。
永代供養塔は吉祥院にご縁のある亡きみ魂(ご遺骨)を納める合葬墓で、平成29年4月より永代供養塔による亡きみ魂のご供養を始めました。
永代供養墓の題字は、真言宗智山派管長・総本山智積院化主第七十一世、小峰一允猊下がご染筆されたものです。
壁面には仏画師・牧宥恵先生によって描かれた十三仏のやさしいお姿の仏さまが、お亡くなりになられたご遺骨を安らかにお守り致します。
春には枝垂桜、秋には曼殊沙華に抱かれ、樹木の影におおわれるように佇む永代供養塔、吉祥院の檀家となって頂ければ、どなたでも埋骨できます。詳しいことは吉祥院までお訪ね下さい。
また、永代供養墓の隣には十三仏塔が寄りそって、吉祥院に埋葬されているお墓にお参りする檀家の皆さんを見渡すように見守っています。