わかりやすくQ&Aお仏壇について
- Q1お位牌は仏壇のどこに置けばいいのですか?
- お仏壇をよく見てください。正面のいちばん奥にご本尊さま、大日(だいにち)如来をおまつりしていますね。この仏さまは、真言宗(しんごんしゅう)の教主(きょうしゅ)、つまり真言宗の教えを説かれ、私達を教え導いてくれるわけです。このご本尊さまをおまつりする壇(だん)(須彌(しゅみ)壇)の手前に、ご先祖さまのお位牌(いはい)をおまつりいたします。また、お仏壇の中にお位牌が多くなってしまうお家や、仏壇を新しくしたり、住まいを新築したり、引っ越しされるご予定の方は、お気軽にお寺へご相談ください。お仏壇の中で、ご先祖さまはいつも、ご本尊大日如来の説法に耳を傾けて聞いておられます。真理を求めて、さらに研鑽(けんさん)を積まれているわけです。そうして一生懸命に菩薩行(ぼさつぎょう)に励(はげ)まれているご先祖さまに対して、私達が大切に供養(くよう)を重ねることで、功徳(くどく)を増してゆくのです。
- Q2どんなものを、どのようにお供えするのですか?
- 仏教では、礼拝(らいはい)する前に、必ず献灯(けんとう)・献花(けんか)・献香(けんこう)をおこないます。ローソクに火を灯(とも)し、花を飾り、お香(線香)を焚(た)いて、合掌・礼拝するのです。皆さんのお家のお仏壇でも、同じように、少しで結構ですから、生花をお供(そな)えして、拝む時はお灯明を灯し、お線香をあげてください。お線香は本来、三本立てますが、普段は一本でも構わないでしょう。故人のご命日や、何かあらたまった時には、三本お供えしたらいかがでしょう。
- また、お供物も同じように考えられたらどうでしょうか。お茶やお水は毎朝お供えする。
そうして、誰かからいただきものをした時に、一時、お供えする。また、ご命日とか特別な時には、心を込めたものをおあげすれば、それで充分だと思います。姿は無くても、ご家族の一員として、心配りを欠かさなければ、何よりも立派なご供養となるのではありませんか。
- Q3どのようなお勤めをすればよいのでしょう?
- 毎朝、時間があれば、毎夕、お花をあげて、お水を替えて、お灯明をつけて、お線香をお供えして、手を合わせます。ご先祖さま、故人のご冥福をお祈りして、また、家族の健康と幸せを願います。どんなに忙しくても、ほんの一分もかからずにできることですから、しばし、心に静寂を招いてみることも、私達には必要な瞬間ではないでしょうか。是非とも、毎日のご供養・お勤めを心掛けましょう。
- ご先祖さまともう少し過ごす時間のある方は、本格的に、お勤めをされてみてはいかがでしょう。吉祥院では、ご法事の際に、壇信徒の皆さんが簡単に読める「お経の本(勤行聖典・智山勤行式)」をお配りしています。この「勤行聖典」を、慣れるまではゆっくりと読んでみてください。読み方など、わかりにくいところがあれば、すぐにお寺までお尋ねください。スラスラとお唱えできれば、鬼に金棒、あなたは立派な仏教徒となります。
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