わかりやすくQ&A祈りにあふれる日常
- Q1お仏壇に何を祈る?
- まず、ご先祖さま、亡き人の冥福を祈り、ご供養します。そして、この生命を授けてくれた親とそれに連なるご先祖さまに感謝します。さらに、今日一日を無事過ごせるように祈ります。また、一日が無事に過ごせたことを感謝します。家族や大切な人の健康や幸せを祈ります。なぜなら、すべてが自分の力でうまくいくはずがないのですから。
- あたなの周りの人や、あなたが気づかない、目に見えない力に助けれられて、あなたは、いま、いのちあるのです。
今日一日、何の災(わざ)いも悪いことも無かったのは、自分の力だけでなく、ご先祖さまやご本尊さまという目に見えない力に自分が守られていると感じられませんか。だから、お仏壇に手を合わせて正面の亡き人のご位牌と、その奥にお祀(まつ)りしているご本尊(真言宗では大日如来)さまに感謝して祈りを捧げます。
- Q2ご本堂の本尊さまとお墓に何を祈る?
- お墓をお参りして、お寺のご本堂のご本尊さまをお参りするのは、1つ流れの中の行為と考えて下さい。まず、ご本堂に祀(まつ)られたご本尊さまにお参りして、あなたの願うことを祈って下さい。そして、お墓ではご先祖さま、亡き人のご冥福を祈り、感謝の意をこめて供養します。仏さまを信じて祈れば、願いは必ず叶(かな)います。まあ、必ず叶うというよりも、自分の願うことを何とか叶えようと思う気持ちや意欲が沸いてきます。だから、お寺は、仏を信じる人が祈る空間として修行道場と称しました。礼拝して祈念することは、仏の力を得るための修行そのものなのです。
- Q3祈るとどんな暮らしができる?
- 私たちの身体が健康であるためには、心・精神が元気で健全でなければなりません。心が元気であるためには何が必要なのでしょう?どんなに物質的に豊かになっても、なに不自由ない暮らしをしても、心が元気で豊かになる保証は何もありません。私たちは、それが心の支えやより所にならないことに気づかされました。自分の力だけでは自身を支えるまでには至りません。至らないから癒(いや)されないまま生きているのです。仏教には「加持感応(かじかんのう)」という言葉があります。仏の力(加)と信じる心(持)が感じ合って、互いに応えるという意味です。つまり、信じる心を持てば、仏が目に見えない力を与えてくれるということです。仏の力はあなたの内に、可能性と勇気とやる気を育むのです。
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