わかりやすくQ&Aやさしいお経を読む
- Q1家で簡単に読めるお経ってあるんですか?
- 吉祥院では、お檀家の皆さんが、ご本堂でご先祖さまのご法事を執り行う時に、「勤行聖典」というお経の祈り本をお配りして、参列された方々と一緒にお唱えします。読みやすい文章、大きな文字で書かれているわずか10ページの薄い冊子です。みんなで声を出して読んで、ご法事が終わってから、多くの方がお持ち帰りになります。中には、そのまま、お家のお仏壇の前で、毎日、読んでいるという方もいらっしゃいます。
- この勤行聖典は、全部をゆっくり読んでも7分くらいで終わりますから、毎朝、お仏壇でお勤めをするのにちょうど良いと思います。真言宗で大切なお経やご真言がすべておさめられていて、読みやすく、最も適したお経です。
- Q2お経を読むと何か良いことあるんですか?
- お経の内容や意味が分からなくても、毎日、続けて読むことが、一番の功徳につながると言われています。意味を少しずつ理解していくことも大切ですが、まず、ひたすら読むのを続けるだけでも大変なことです。
- お経には仏の言葉、教えが書かれていますから、その言葉をお唱えすることは、仏の深遠なる教えをあなたが口にするわけです。仏の言葉があなたの口から発せられ、仏とあなたが一体となるのです。ですから、これまでにも、仏の教えを信仰する仏教徒は、祈りを込めて、けんめいに読経を続けたのです。
- 一日が始まる時に、勤行聖典を読んで仏を心に感じる。そうすると気持ちが安らかになり、同時に、生きる力が体中にゆきわたります。
- Q3お経を読む時に心がけることは?
- 身をきれいにして、口をすすいでからお仏壇や仏さまに向かいます。心を静めて一礼して、勤行聖典を頂きます。
- いま、いのちのあることをご先祖さまに感謝します。そして、自分を含めて生きとし生けるすべてのものが、今日一日無事であることをご本尊さまに祈ります。その後に、自分の願い事があれば祈ります。こういう気持ちを心に込めて、お勤めをして下さい。お経を読む時は、はっきりとした声で、一字一字を大切にかみしめるように心がけましょう。あわてなくても、毎日、続ければ、自然と身に付いてきます。勤行聖典の簡単な解説書や読み方を収録したCD付きの冊子もあります。分からないことがあれば、お気軽にお訊ねください。
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